計算方法

このサイトに出る日付や星は、既存の暦本を書き写したものではありません。 太陽と月の位置を計算するところから積み上げています。 何をどう求めているのか、そして採らなかった考え方とその理由まで、 隠さずここに書いておきます。

土台にしている天文データ

太陽と月がいつどこにあったかは、NASA/JPL が公開している天体暦 DE440s から読み取っています。探査機の軌道計算にも使われている資料です。

気学の暦に必要なのは、そのうち次の三つの瞬間だけです。

この三つを1900年から2100年まで、201年分あらかじめ計算し、 表の形で持っています。画面を開くたびに天体の位置を計算しているわけではないので、 表示は速く、同じ日付なら誰が見ても必ず同じ値になります。

一年と一月の区切り(節入り)

気学の一年は、元日ではなく立春から始まります。 ですから1月生まれの方と、2月初めの立春より前に生まれた方は、暦の上ではひとつ前の年に属します。

月の変わり目も同じで、カレンダーの1日ではなく節入りで切り替わります。 こうして区切った月を節月と呼び、月命星も月盤もこの節月で数えます。

秒は四捨五入して分までとしました(23時59分30秒より後のときだけは、日付が変わらないよう23時59分のままにしています)。国立天文台『暦要項』と同じ丸め方です。 2026年の12の節はすべて、暦要項の公表値と分単位まで一致しています。

立春は2月4日と覚えられていますが、毎年そうとは限りません。2021年の立春は 2月3日 23:59、 124年ぶりの2月3日でした。ここが一日ずれると本命星がひとつ変わりますので、 固定の日付ではなく、その年ごとの実際の時刻で判定しています。

2026年の節入り時刻(当サイトの計算値)

節気日時(JST)ここから
小寒 1月5日 17:23 丑月
立春 2月4日 05:02 寅月
啓蟄 3月5日 22:59 卯月
清明 4月5日 03:40 辰月
立夏 5月5日 20:49 巳月
芒種 6月6日 00:48 午月
小暑 7月7日 10:57 未月
立秋 8月7日 20:43 申月
白露 9月7日 23:41 酉月
寒露 10月8日 15:29 戌月
立冬 11月7日 18:52 亥月
大雪 12月7日 11:53 子月

年を変えると、その年の節入りが出ます。ご自身の生まれ年でお確かめください。 値は暦要項と照らし合わせていただけます。

生まれ年の星

本命星は、立春で区切った「気学の年」の九星です。 表を引くのではなく、次の計算をその場で行っています。

  1. 西暦の各桁を、一桁になるまで足す
  2. その数を11から引く
  3. 答えが10以上になったら、さらに9を引く

1985年生まれの場合 → 1+9+8+5=23 → 2+3=5 → 11−5=6 → 六白金星

ただし1月1日から立春の前日までにお生まれの方は、前の年として数えます。

生まれ月の星と傾斜宮

月命星は、上で区切った節月と、本命星が属する三元の組 (一白・四緑・七赤/二黒・五黄・八白/三碧・六白・九紫)の組み合わせで決まります。 寅月を起点に、月がひとつ進むごとに九星をひとつずつ戻していく並びを採っています。

本命星寅月卯月辰月巳月午月未月申月酉月戌月亥月子月丑月
一白・四緑・七赤 八白 七赤 六白 五黄 四緑 三碧 二黒 一白 九紫 八白 七赤 六白
二黒・五黄・八白 二黒 一白 九紫 八白 七赤 六白 五黄 四緑 三碧 二黒 一白 九紫
三碧・六白・九紫 五黄 四緑 三碧 二黒 一白 九紫 八白 七赤 六白 五黄 四緑 三碧

傾斜宮は、月命星を中宮に置いた盤をつくり、その上で本命星がどの宮に回るかを見ます。 本命星と月命星が同じ星になる方は、中宮から動かないため、既定では中宮傾斜として読みます。 星ごとに決まった宮で読む流派の方は、マイページの設定で切り替えられます。

その日の干支

日の干支は、その日のユリウス通日に49を足し、60で割った余りで決まります。 余りが0の日が甲子です。60日でひと巡りし、暦の上の切れ目とは関わりなく続きます。

引いてみた日選んだ理由日干支旧暦六曜日の九星
2026年10月18日 今日 乙丑 2026年9月8日仏滅五黄土星
2000年2月29日 うるう日 丁巳 2000年1月25日先勝九紫火星
2021年2月3日 立春が2月3日だった年 壬午 2020年12月22日先負一白水星

いちばん上は今日の日付です。この画面を開いた時点で計算しているので、 明日ご覧になれば明日の値に変わります。 残りの二つは、日付の扱いが崩れやすい日としてこちらで選びました。 お手元の暦と見比べていただければ、同じ値になることをお確かめいただけます。

その日の九星

日の九星は、一方向に進み続けるのではなく、一年に二度向きが変わります。

冬至と夏至の日も天体暦から求め、その日の干支で切り替えの甲子を決めています。 至の日が甲子から数えて0〜29日目(甲子〜癸巳)なら直前の甲子、30日目以降(甲午〜癸亥)なら直後の甲子からです。 切り替えの間が240日になるときは終わりの60日が閏で、閏の後半30日は次の遁を先取りして数えます。 これが既定で、市販の暦と同じ出し方です。 閏の60日を置いて切り替える前遠後近置閏法で見る流派の方は、 マイページの設定で切り替えられます。

旧暦と六曜

旧暦は定気法で組み立てています。朔の瞬間を含む日をその月のついたちとし、 中気(太陽の黄経が30度の倍数になる点)を含まない月を閏月とします。

六曜は旧暦さえ決まれば機械的に出ます。旧暦の月と日を足して6で割り、 余りの0から順に大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅を当てはめます。

盤の組み立て

盤は、まず中宮に入る星を決め、そこから後天定位盤の順路 (中宮 → 乾 → 兌 → 艮 → 離 → 坎 → 坤 → 震 → 巽)にそって、九星をひとつずつ置いていきます。

中宮に入る星は、年盤なら立春で区切った年の九星、月盤なら年支の組と節月の組み合わせ、 日盤なら上で求めた日の九星から決まります。

年支寅月卯月辰月巳月午月未月申月酉月戌月亥月子月丑月
子・卯・午・酉 八白 七赤 六白 五黄 四緑 三碧 二黒 一白 九紫 八白 七赤 六白
丑・辰・未・戌 五黄 四緑 三碧 二黒 一白 九紫 八白 七赤 六白 五黄 四緑 三碧
寅・巳・申・亥 二黒 一白 九紫 八白 七赤 六白 五黄 四緑 三碧 二黒 一白 九紫

方位の区切りは、既定では四正(北・東・南・西)が30度、四隅(北東・南東・南西・北西)が60度です。 破や太歳のように十二支で決まるものは、その十二支が入っている宮で判定します。 四隅には十二支が二つずつ入るので、破は宮の全体を凶とし、そのうち真反対の十二支の側がとくに強いことを書き添えています。 八方位を均等に45度ずつで見る流派の方は、マイページの設定で切り替えられます。

二つの地点の方位角は、既定では大圏(地球の丸みに沿った最短の線。Vincenty 法)で求めます。 メルカトル図法の地図に引く直線(等角航路)で見る流派の方は、設定で切り替えられます。 地図の線・地図を押したときの方位・移動と方位の判定は、どれも同じ測り方にそろえています。

方位を取るときの北

気学では、北を取るのに磁北(方位磁石が指す北)を使う流派と、 真北(地図の北・地軸の北)を使う流派の二つがあります。 多くの流派は磁北を使いますので、当サイトも磁北を既定にしています。

磁北は真北より西へずれており(西偏)、ずれの大きさは土地によって違います。 沖縄でおよそ5度、東京でおよそ7度半、北海道でおよそ9度半です。 東西南北は30度ずつしかありませんので、このずれで隣の方位に変わることがあります。

偏角は国土地理院「磁気図2020.0年値」の近似式から、出発地の緯度経度ごとに計算しています。 全国一律の数値ではありません。 偏角は年々少しずつ動くので、2020年からの動きは世界磁気モデル(WMM2025)で求めて足しています (東京では2020年の西偏7度36分ほどが、2026年には7度51分ほど)。 日本の外の出発地は、世界磁気モデルの値をそのまま使います(ハワイなどは東偏になります)。

画面に出る方位角の数そのものは真北を基準にした値で、 八方位のどこに入るかの当てはめだけを磁北に合わせています。 地図の方位線も、そのぶん回して引いています。

真北で取る流派の方は、設定の 「方位を取るときの北」を真北に変えてください。 なお干支気学モードは、干支気学の決まりにより常に真北で、この設定は使いません。

地磁気値を求める(国土地理院) ― 偏角の近似式の出どころです。 年の動きと日本の外の値は、米国海洋大気庁(NOAA)国立環境情報センターが公開している世界磁気モデル WMM2025(米国政府の公有資料)を使っています。

吉方位・凶方位の出し方

盤ができたら、そこから吉凶を読み取ります。何をもってそう判定しているかを、すべて挙げます。

種類判定のしかた
五黄殺五黄土星が回った方位。五黄が中宮にある盤では成立しません。 区切り線から前後2度以内も、隣に入り込む恐れがあるものとして警告します。
暗剣殺五黄殺の真向かい。
本命殺・月命殺ご自分の本命星・月命星が回った方位。その真向かいが的殺です。
破壊殺(歳破・月破・日破)その年・月・日の十二支と向かい合う支が入っている宮の全体。 四隅では、向かい合う支の側(宮の半分)がとくに強く、もう半分もやや影響を受けます。
太歳・月建・日辰その年・月・日の十二支そのものの方位。よくも悪くも働きが強まります。
定位対冲後天定位盤での自分の座と真向かいに来ている星の方位。 五黄が中宮でない盤では、必ずどこか一方位に出ます。
水火殺定位対冲のうち、一白水星と九紫火星によるもの。 あわせて、年盤と月盤・月盤と日盤を見比べ、同じ方位で一白と九紫が入れ替わっている場合も、 下の盤の水火殺として扱います。
小児殺年の十二支で決まる星が、月盤で回っている方位。 子・午年は八白、丑・未年は九紫、寅・申年は二黒、卯・酉年は三碧、辰・戌年は五黄、巳・亥年は六白。
土用殺太陽の黄経が27度・117度・207度・297度に達した瞬間から、 次の立春・立夏・立秋・立冬までを土用とし、春は辰、夏は未、秋は戌、冬は丑の方位を塞ぎます。 間日はその日の十二支で見ます。
殺気・死気ご自分の星を剋す星が回った方位が殺気、ご自分の星が剋す星の方位が死気。 ここでいうご自分の星は本命星で、30歳未満の方は月命星です(設定で、年齢にかかわらず本命星で見ることもできます)。
生気・比和・退気ご自分の星を生んでくれる星が生気、 同じ五行が比和、ご自分が生む星が退気。 ご自分の星そのものと五黄土星は、比和から外しています。
最大吉方・小吉方生気・比和・退気のうち、本命星と月命星の両方にとって吉になるものを最大吉方としています。本命星にだけ吉で、月命星から見ると殺気・死気にあたるものは小吉方として、ひとつ下に置きます。本命星と月命星が同じ方は、月命星を置き替えないため、生気を最大吉方とします。30歳未満の方は月命星を主にして見ますが、両方から吉になるものを選ぶのは同じです。月命星を見るかどうかは設定で切り替えられます。
天道三合の巡りにそって、その年・月の十二支から、 生・旺にあたる支なら5つ目、墓にあたる支なら9つ目の支の方位に付きます。
月徳その月の三合の五行の陽干にあたる方位。 寅午戌の月は丙で南、申子辰の月は壬で北、亥卯未の月は甲で東、巳酉丑の月は庚で西。
生気方天道の真向かいに現れる吉神として扱っています。 暦注の生気は月ごとに決まった方位を巡るもので、辰・未・戌・丑の月は天道の真向かいと方位が違います。読み方の分かれるところです。
同会吉方本命星が回った宮のもとの星(被同会星)が、 本命星と相剋でも五黄でもなく、しかもその星が回っている方位に凶方位が重なっていないとき、 成立とします。年盤と月盤だけで見て、日盤には付けません。

扱いが一つに定まっていないもの(定位対冲・水火殺・土用殺・小児殺・月命殺・暦の吉神)は、 マイページの設定で、表示する・しないを切り替えられます。 月命殺・月命的殺は、既定では30歳になるまでは凶、30歳からは参考に表示しています。 年齢にかかわらず凶とする・凶とはしない、も選べます。 設定の意味がよく分からないときは、既定のままでお使いください。

採らなかった考え方

気学は流派によって手順が違います。このサイトが採らなかったものと、その理由を挙げます。 どちらが正しいという話ではなく、何を採ったかをはっきりさせておくためのものです。

照合と出典

計算の土台は NASA/JPL の天体暦です。出てきた値は、国立天文台が公表する資料と突き合わせて確かめています。

計算に用いた数式や手順は、上の各項目に書いたものがすべてです。 値の食い違いにお気づきの場合は、日付を添えてお知らせください。